有料メルマガと著作本が大人気の西原さんからもっと相場の情報を聞き出すために、西原さんに電話取材を実施中♪
西原さんから電話でお聞きした事を文字にして皆さんにお伝えします!!
原則、水曜日の12時までに記事をアップ予定です。
是非♪FXのトレードに活用して下さい。
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■□■1月29日(水)■西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略
■現在の為替相場の傾向や相場観■
今週初め、米国株はDeepSeekショックと称され、一時大きく値を下げた。
ではDeepSeekショックとは何か。DeepSeekに関してはコラムなどで何度か紹介しているが、今週話題になったのがDeepSeek-R1。
中国のDeepSeekが、OpenAIのo1に匹敵する「考える力」を持った人工知能、DeepSeek-R1を発表したことが、マーケットを大きく動かしたようだ。
各種のベンチマークで、o1と同等かそれ以上のスコアを上げているにも関わらずAPIのコストは、OpenAIの o1, o1-mini と比べて桁違いに安いのが特徴。
中華ものなので、導きだされる答えに問題があるのは確かなのだが西原氏がフォローしているAIの専門家も「APIのコストがとても安く、OpenAIと匹敵するレベルのものがオープンソースでリリースされてしまったことは、素晴らしいとしか言いようがない。」とコメントしている。
これを受け、米国株式市場ではテクノロジー株が大幅安。AI銘柄代表格のエヌビディアは一時18%安。マーケット参加者がエヌビディアの急落に驚き、精査する前にとりあえず
リスクオフポジションを持ったという展開。
ただ「DeepSeekショックでAIバブルは崩壊」という記事が溢れ大きく売られた米国の大型ハイテク株が、昨日28日(火)は反発。エヌビディアは8%余り上昇。Nasdaq100は1.6%高で取引を終了した。
マーケットは混乱しているが、DeepSeek-R1の影響に関しては、もう少しマーケットを見極めたいところ。
個人的にはDeepSeekの話題は数週間前からAI関連ニュースでは話題になっていたのでそれほどサプライズはなく、クロス円を中心に押し目を拾っていく方針。
では今後のAI関連についてはどうか。
DeepSeekショックに関しては意見が分かれています。
ベストセラー「ブラック・スワン」の著者ナシム・ニコラス・タレブ氏は、AI主導の株価上昇に盲目的に飛びついた投資家がこれから直面する事態の「ほんの序章に過ぎない」と警告しているようだ。
DeepSeekショックでエヌビディアの時価総額は1日当たりの減少額としては米企業史上最大を記録。
ブルームバーグのインタビューで同氏は、今後の下落はエヌビディアが記録した2、3倍の規模になる可能性があると語ったとしている。
DeepSeekショックがAIバブル崩壊を暗示しているかどうかに関しては、マーケットでも意見が分かれており個人的にも決めつけないようにしているが、トランプ氏勝利から上げ続けた米国株が調整しても不思議ではない。
ただクラッシュするかどうかはわからない。
■現在の為替相場の戦略やスタンス■
ドルに関して気になるのが、先週の動き。
添付したのがユーロ/米ドルの週足。
<ユーロ/米ドルの週足チャート>(出所:ブルームバーグ)
※クリックで拡大します
10月から続落していたユーロ/米ドル(ドル上昇)が先週大きな陽線をだしている(ドル下落)ことも確か。
DeepSeekショックでも、リスクオフでドルはあまり買われなかった。
このことから、まだユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは底堅いのではないかと想定している。
米ドル/円も円高にふれたのは一時的。ただ反発する力もあまりなく当面154.00~157.00円程度でもみあいの展開だろう。
こうした発想からスイスフランを中心にクロス円を押し目買いというスタンス継続で臨みたい。
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