円売り
14日のアジア時間での日銀の金融緩和策の発表を受け、欧米市場では広範に円売りが進行。
インフレ目標の表現方法を変更するのではとの見方が多かったBOJですが、
結果は「資産買い入れ等基金のうちリスク資産などの買い入れを「20兆円」から「30兆円」に拡大、増額分はすべて長期国債を対象とすることを全会一致で決定」
加えてCPI上昇率で「2%以下のプラスの領域」で、「当面は1%をめどとする」としている。
FRBが物価上昇率のゴールを2%としたことで、日銀に対してデフレ脱却に向けてより強力な施策を求める声が強まっていたことに対する決定。
海外勢はインフレターゲット導入ととらえている向きが多いですね。
その後安住財務相が「実質的にインフレターゲットを設定と受け止めている」とコメントし
海外勢からの円売り圧力が強まる形に。
ドル円は78.00円台を回復。
明けて、本日のアジア市場では、中国人民元銀総裁が「BRICS諸国はEU危機解決に前向き 、中国は中銀、政府系ファンドを通じて支援可能」とコメントしたことにより、円売りが更に進行。
豪ドル円はレジスタンスの84.00円を上抜け、一時84.42円まで上昇。
ドル円は78.80円~79.00円のドル売り注文に阻まれ、高値は78.67円と伸び悩むも、クロス円の進行に連れ、現在も78.53円と底堅い展開。
日経平均も200円超上昇。
リスクオンの状況の中、84.00円を上抜いてきた豪ドル円がどこまで上値を拡大できるのかに注目。