82.00円のバリア
ヘッジファンドの思惑を更新しました。
http://zai.diamond.jp/articles/-/126960
こんばんは。
今週に入っての豪ドル円やドル円の下落のきっかけは月曜日の中国の全人代(全国人民代表会)がきっかけ。
中国政府は 2012 年の 経済成長目標をこれまでの 8.0%から 7.5%に引き下げると発表。
これは過去 10 年間 の平均成長率の 10.7%を大幅に下回る水準。
この発表を受け、アジア通貨全般に加え、リスクアセット通貨の豪ドル円、NZDドル円が軟調に。
そして火曜日のRBAは予想通り政策金利を据え置き、声明の内容にも驚きはありませんでしたが、マーケットは
「sell the fact」で反応し、欧米市場でも、株、コモディティ、リスクアセット通貨は大幅下落。
ドル円も一時80円台ミドルまで下落しています。
通常であればこうした調整局面は数日続くのですが、今回の調整は2日ももたず、
本日の欧州株価は大幅に反発。
ロンドン株式も一時1.31%反発。
ドル円は一転してじり高に推移し、81.50円を上抜き、一時81.73円まで上昇。
リスクアセットの豪ドル円も87円台を回復しています。
ドル円は依然として82.00円近辺のバリアに阻まれており、このバリアを突破できない限り
もう一度反落する可能性もありますが、下値は徐々に限定的に。
この後は日本時間22時半からのドラギECB総裁の記者会見と明日早朝のPSI
のデットラインの結果に注目が集まっていますが、ドル円の82.00円の攻防にも注目。